「カツオノエボシ」をご存じですか?猛毒のクラゲで、6月になんと神奈川県の湘南海岸で、1メートル間隔で点在するなど大量に漂着が確認されています。 刺されると最悪の場合、ショックや心不全により死亡した例も報告されている危険生物です。
今回は本当に危険な「カツオノエボシ」に刺されないための方法と、万が一刺された場合の対処ついて解説します。
twitterでの発見情報
過去に海外でも発見
過去にマレー半島西岸のリゾートであるプーケットで見つかった際は、地元民や観光客に対し次のような通達が出されたほど。
「複数のビーチでの遊泳、海でのすべてのアクティビティを禁止する。特に砂浜の生き物に触らないように」
青い海と美しい砂浜で知られ、1年中マリンスポーツを堪能できるビーチリゾートに与えた影響は大きいようです。
カツオノエボシの特徴
10センチほどの透き通った青い体と10mから長くて50mにもなる触手を持ち、美しい見た目をしています。
暖かい海洋に生息し、波に乗って漂ったり、浮き袋で風を受けて移動します。南風が強く吹いたタイミングで漂着するごとが多いため、風が弱まっていれば数が減ります。
カツオノエボシの危険性
触手に強い毒の刺胞があり、外部からの刺激で針を発射する仕組みで、刺されると体中に電気が走ったような激痛に襲われることから「電気クラゲ」とも呼ばれています。
刺されたところは炎症を起こして赤く腫れあがり、痛みはなかなか消えません。最悪の場合、ショックや心不全により死亡した例も報告されています。死後も数日間は毒針の発射は機能するので、砂浜に打ち上げられている場合でも、近寄らないように十分な注意が必要です。
刺されないための方法
「カツオノエボシ」の触手は長い上に目視では確認しにくいため、見つけた場合はできるだけ近寄らないことが重要です。海水浴など海で遊ぶ場合は、ライフセーバーがいる管理された海水浴場に行くことをオススメします。
ラッシュガード ジップアップ
クラゲに刺される可能性を減らすためには、ウェットスーツなどで肌の露出が抑えることが必要です。 しかし、海水浴でウェットスーツを着るのは現実的ではありませんので、ラッシュガードを着るのをオススメします。
SAFE SEA クラゲ防止 日焼け止め SPF50
クラゲ予防の日焼け止めを塗るのも有効です。クラゲの仲間であるイソギンチャクが、クマノミを刺さないことをヒントに開発された日焼け止めローションで、 クマノミの表皮の粘膜を成分にすることで、クラゲを寄せ付けないのではなく、仲間だと思わせることで刺されないという仕組みになっています。
刺された時の対処方法
「カツオノエボシ」に限らずクラゲに刺された場合は、応急処置として真水ではなく海水でそっと洗います。真水では逆に刺激になり、更に毒針が出る可能性があります。洗い流した後はすぐに応急薬を使用して炎症を抑えてください。その後、できるだけ早く病院で処置をしてください。
万が一クラゲに刺されたときの応急処置として、海水浴に行く前に準備しておくことオススメする応急薬をご紹介します。虫刺され全般に使用できますので、普段から常備しておくと安心です。
コメント