バスケットボールは使用するカテゴリによって種類が分けられており、サイズや素材などが異なります。ボールの規格を知って目的に合ったもの使用すれば、パフォーマンスだけでなく技術の向上も期待できます。
今回はボール選びで失敗しないために、押さえておきたいポイントや選び方のコツ、オススメのボールとして有名メーカーや低価格なものなど幅広くご紹介します。
バスケットボールを選ぶ基準
バスケットボールは使用するカテゴリによって種類が異なりますので、目的に合ったボールを選ぶ必要があります。自分に最適なボールを見つけるポイントとして、代表的な3種類の特徴について解説します。その中でも必ず押さえておく必要があるポイントは「ボールのサイズ」です。
- ボールのサイズで選ぶ
- ボールの素材で選ぶ
- メーカーで選ぶ
ボールのサイズで選ぶ
ボールのサイズは次の4種類です。使用するカテゴリによってボールのサイズが異なるため、必ず自分に該当するサイズを確認してください。
5号球 | 小学生以下(ミニバス)用のボール |
---|---|
6号球 | 中学生以上の女子用のボール |
7号球 | 中学生以上の男子用のボール |
リベルトリア | 3x3専用のボール |
5号球:小学生以下(ミニバス)用のボール
- 直径:22cm
- 周囲:69~71cm
- 重さ:470~500g
小学生以下のカテゴリはミニバスと呼ばれており、男女ともに規格の中で最も小さいサイズのボールを使用します。
小学1年生と6年生では体格に大きな差がありますが、ボールのサイズに差はなく同じものを使用します。 ミニバスはゴールの高さが低くスリーポイントもないので、1年生でもシュートが届かないということはありません。
5号球(屋内用)のバスケットボール
5号球(屋外用)のバスケットボール
6号球:中学生以上の女子用のボール
- 直径:23.2cm
- 周囲:72.4~73.7cm
- 重さ:510~567g
中学生以上の女子は、5号球より一回り大きい6号球を使用します。 オリンピックや国際大会、WNBA(アメリカの女子プロバスケットボールリーグ)でも6号球が使用されています。
男子と異なりミニバスから大きくサイズが変わることがなく、スリーポイントもボースハンドの場合が多いため、慣れるのにそこまで時間はかかりません。
6号球(屋内用)のバスケットボール
6号球(屋外用)のバスケットボール
7号球:中学生以上の男子用のボール
- 直径:24.5cm
- 周囲:74.9~78cm
- 重さ:567~650g
中学生以上の男子は、女子の6号球より一回り大きい7号球を使用します。 オリンピックや国際大会でも7号球が使用されています。NBA(アメリカの男子プロバスケットボールリーグ)では7号球より若干小さい「6.5号球」が使用されています。
男子は中学生になると5号球から7号球へとボールのサイズや重さが大きく変化します。中学生ではワンハンドのスリーポイントシュートも必要になりますが、シュートのリズムや力の伝え方など、体を上手に使うことを意識すれば、シュートは届くようになります。
7号球(屋内用)のバスケットボール
7号球(屋外用)のバスケットボール
リベルトリア:3x3専用のボール
- 直径:23.2cm
- 周囲:72~74cm
- 重さ:580~620g
3人制バスケの3x3(スリーエックススリー)は大きさが6号球で重さが7号球になっている、リベルトリアという専用規格のボールを使用します。 3x3はオリンピックでも正式種目となっており、世界各地で大会が行われ、日本にはプロリーグも存在しています。
リベルトリアのバスケットボール
ボールの素材で選ぶ
サイズの次に重要なのがボールの素材です。試合などで使用されるボールの素材は決まっていますので、使用するシーンや価格を考慮して素材を選ぶことが必要です。 普段からカテゴリに合わせた素材に慣れておくことで、ドリブルのハンドリングやシュートのタッチなどでベストなパフォーマンスを発揮することができます。
天然皮革 | 部活や試合で使用 |
---|---|
人工皮革 | 部活や練習で使用 |
エナメル合成皮革 | ストリートバスケやフリースタイルで使用 |
ゴム製 | ストリートバスケで使用 |
天然皮革:部活や試合で使用
- 販売価格:6,000円 ~ 20,000円
- 使用場所:屋内
屋内の5人制バスケットボールの試合は天然皮革のボールが使用されます。 天然皮革のボールは、手になじみやすくグリップ性が高いのが特徴です。本格的にバスケをやりたい方は、日ごろから試合を意識して天然皮革のボールを使うことをオススメします。
天然皮革はメンテナンスを怠ると変色や硬化がおきるため注意が必要です。屋外で使用すると表面が剥がれてボロボロになってしまいます。
人工皮革:自主練習で使用
- 販売価格:4,000円 ~ 11,000円
- 使用場所:屋内・屋外(土・アスファルト)
人工皮革の見た目は天然皮革に似ており、安価で耐久性も高いため屋外でも使用できます。使い込むほどグリップ性が悪くなりますが、練習用であれば充分な性能です。 デザイン性が高いものもあるので、おしゃれなボールで目立つこともできます。
エナメル合成皮革:屋外で使用。ストリートバスケや自主練など。
- 販売価格:3,000円 ~ 9,000円
- 使用場所:屋外(アスファルト)
エナメル合成皮革のボールは、表面がエナメル加工されていてストリートバスケなど屋外で使用できます。耐久性が高くアスファルトで使用できますが、ボールに砂が付着しやすいので砂の多い場所は適しません。体育館でも使用できますがバウンド具合が異なります。派手なデザインのボールが多いので、フリースタイルバスケでも使用されます。
ゴム製:屋外で使用。ストリートバスケや自主練など。
- 販売価格:1,000円 ~ 7,000円
- 使用場所:屋外(土・アスファルト)向け
ゴム製のボールは、コンクリートや砂地などの屋外で使用できるように耐久性が高く作られていますが、重い製品が多くなっています。、安価で派手なデザインのボールが多いのが特徴です。
メーカーで選ぶ
バスケットボールはメーカーによって得意とする部分が異なるため、メーカー選びも大切なポイントです。 公式の大会やストリートなど使用する目的が異れば素材も違ってきます。 自分の目的に合ったメーカーを選ぶことをオススメします。バスケットボールの代表的なメーカーは次の6種類です。
モルテン
モルテンのボールは認定球として多くの公式戦で使用されています。国際バスケットボール連盟やBリーグなどの日本バスケットボール協会が主催している大会の認定球として定められています。 日本国内では小学生からプロ選手まで幅広い層を対象にしているバスケットボールで、天然皮革のバスケットボールを選びたい場合にはモルテンがオススメです。
ミカサ
ミカサのボールは全国高校総合体育大会、全国中学校選手権大会、国民体育大会など、学生の試合で公式球として使用されています。 天然皮革製以外にも子供向けのEVA素材でできた柔らかいボールなど、様々な種類のボールがあります。
スポルディング
スポルディングのボールは、アメリカのNBAの公式球として使用されています。 人工皮革生のボーの種類が多く、デザインもNBAロゴやチームのロゴが入ったものもあり、日本バスケットボール協会公認のボールも販売されています。
ナイキ
ナイキはシューズメーカーとしても有名なブランドで、シューズの素材や技術をボールに応用しているため信頼の高い製品が特徴です。 NBA選手のロゴが入ったモデルも販売されています。ゴム製のボールが多いですが、人工皮革のボールも販売されています。
ライフタイム
ライフタイムのボールは品質・耐久性を最大限に高められ、永久的に使用できるような製品を造るという強い意志のもとで作られています。 優れた品質と耐久性は、アメリカや日本はもちろん世界中のバスケットボール愛好家から高い評価を得ています。
タチカラ
ストリートやフリースタイルバスケで絶大な人気を誇る日本のブランドです。屋外用に強力なグリップ性を持つボールが特徴的です。 過去にはオリンピックでも公式球として使用されており、品質も高いことが証明されています。 性能に加えて個性的なデザインも展開されているため、ストリートで人気の商品です。
その他に注目したいボール
ウエイトボール
7号球のサイズで、重さは1.3kg。ハンドリングや仰向けでのシュート練習などで使用できます。
光るボール
吸光材料が採用されており、日没後でもしばらくボールが認識できます。
ボールと併せて用意したいグッズ
ボールケース
バスケットボールは案外汚れており、転がるため持ち運びもしにくいのでケースがあると非常に便利です。
空気入れ
軽い力でしっかり空気を入れることができるハンドポンプです。
ボールクリーナー(天然皮革専用)
たっぷり入ったお徳用のクリーナー。ボール使用後に吹き付けて布で拭けば綺麗になります。
家の中でドリブル
マンションなど大きな音を出せない場所でドリブルの練習ができます。
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